2012年12月

りぼん2月号


買いました(∩∀^)☆

もう2月号なんて……私は信じないぞガクブル(@_@)

ひよ恋が表紙&巻頭カラーです。
スタンクが最終回&青井先生が読み切り掲載。


そして、来月号からなんと……

青井先生連載開始!!!!

……正直なぜ連載なのな理解できません( ̄▽ ̄;)
好き嫌いとか以前に、青井先生のことよく知らない……

いや、確かに本誌に読み切り掲載今月含め2回あったけれど。正直印象に残ってない(ry


うーん……(x_x;)
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りぼんスペシャル感想

分厚いので手短に


*恋なんて。牧野あおい
自分と乖離しすぎた場面設定で感情移入できなかったかな……
アイドルかぁ(@_@)


*柏野君は魔法使い
可愛い!
本当に使えるって展開に驚きましたよww
けど、小説って小道具が全然活きていない気も……


*あまからカシスオレンジ
今回はほんわか系でした。アンデル可愛くて和む(*⌒▽⌒*)


*シュガソル番外編
莉華さんのときも、最後の場面で結んでた髪を下ろしてましたよね。髪ネタ……
雨季ちゃんと麻琴は初めっから仲よくはなかったんだなぁ。


*スタンク番外編
紅可愛かったです
頑張る系女子可愛いなぁ
スタンクの次は直球恋愛物がいいかも


*ひよ恋番外編
扉絵、みっちゃんなのね。ひよりにしか見えなくって最初戸惑いました
最近キャラの見分けがつきにくいよ


*チョコタン!番外編
これ良かった//
なんで学校の場面出さないのかなって思ってたんですよね。


*レンズ番外編
ゆっこ&ハルの二人は可愛いです。小学生か……若いな(笑)


*絶叫学級
新鮮な感じで良かったです。スキー行きたい!Σ( ̄□ ̄)


*オネェティーチャー
聖先生が雑魚すぎてなんとも……


*花丸ちょうだい
木村先生お久しぶりです。80Pもいらなかったかなぁ。男の子可愛かったです。
私の妹は気に入ってました。


*骨皮くんと砂糖菓子ちゃん
男の子の絵柄がすごくかっこよくなってて驚きましたΣ( ̄□ ̄)
今誰の漫画読んでるんだっけ?みたいな。(いい意味で)
内容も良いなー
素直に可愛いです。単行本でたら欲しい


*恋情中毒
姫川先生って何気にすごく載ってますよね。
絵柄的にはわりと好きな方です。
ファッション系じゃなかったのって、前回の本誌以来でしょうか?


*オレさま銀次郎
薬師寺先生。
女友達の方が主人公より目立ってるじゃないかww
高校生じゃなくていいかも。私の高校が個人主義過ぎるのかもしれませんが(笑)

*遅刻常習犯、白草の言い分。
春待先生初めて読みました。
ブログでよく見てますけど、雑誌の中では目立つ絵柄ですよねー
私はけっこう好きです。ザクザク感が。
雪に埋まったのは先生の子供だったのか´・ω・


*シュガードーナツがとまらない
歩先輩カッコいいじゃないか。主人公も可愛いです。
ティアラデビューなのにちゃんと「りぼん」だ!という妙な印象を受けました。
杉本先生の印象が強いのかな……そういえば、杉本先生最近見ないですね。好きなのに


*はじまりのとなり
絵柄可愛いですねー
大岡先生っぽい?


*アンロック
主人公強いのか弱いのかどっちなんだ……
この1098Pの中で唯一(ですよね?)の男主人公、新鮮でした。


*トラウマな彼
輪郭が気になる……( ̄▽ ̄;)


*殺し屋クンと私
ハブられる話が多すぎて、ここで「またか」と思ってしまいました´・ω・
女の友情ってこんなにハブるハブられるって感じかしら。


*ヒミツの声
すごく酒井先生の絵に似てる……さすがアシさんです
そう考えると、やっぱり酒井先生も小花先生に似てますしね。いやー、スゴいなぁ

内容は……槙先生の「真昼に翔けだす」に似てた気が……プリントのシーンとか( ̄▽ ̄;)


*うれしいおと
やっぱり金賞デビューの風格がありますね……
面白いです


*純愛ピクニック
デビュー作。
男の子、主人公のことどうして気に入ったのかな……

*夢パティ
結局樫野といちごは何歳なんだ……そこkwsk
夢があってなかなか好きです、この企画。


*オヤ女&ハイスコ
好きだwwww
やっぱり津山先生のセンスが好きです。ハイスコもすごく良かった(笑)


*きみのせい
一番良かった!!!
やっぱり椎名先生好きです。なんかキュンとするというか萌えるというか(笑)
ありきたりなのに。なんででしょう。
やっぱり恋愛スキル買おうかなぁ。「青の音色」とか、バスケ部の先輩がカッコイイやつとかは好きだったんですが、表題作がビミョーだったので買うの見送ったんですが。




1098P!本当に分厚かったです。
一晩で読んだんですけど、流石に心折れそうになりました(笑)

今回はあんまり期待してなかったんですけど、椎名さんがすごく良かったので良かったです(∩∀^)☆
あと、番外編のクオリティが高かった?

次の増刊は杉本先生とか高野先生とかいたらいいなぁ。

ではでは、ここまでありがとうございました(>_<)

空中さんぽ

空中さんぽ空中さんぽ
(2013/01/13)
あすかそろまにゃーず、そらる 他

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あすかそろまにゃーずの5thアルバムが出るよ!!!
めっちゃうれしい(>_<)
ろんさんがニコニコに上げる機会がめっきり減ってきたけど、こうやってCD出していただけると本当にうれしいです(*^。^*)

でもVALSHEもナノも2月、3月にシングル&アルバム出すらしい・・・・
急に財政がピンチですよ(@_@;)

ローゼンメイデン

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)
(2012/12/19)
PEACH-PIT

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本家買ってます。
dolls talkの方も売ってたけど、あまり目立っていない感じでした(..)

8巻になり、ドールが一周して表紙が真紅に!

そして、前巻まで曖昧模糊としていたのに、この巻から急に主題がはっきりしてきたので驚きましたーσ(∀*)

そして、ついに真紅が「アリスゲームとは」という最大のテーマを口にしました。ここまで来るのが本当に長かった……(泣)

私はどちらかというと双子推しだったのですが、この巻では絶対に真紅がいい。気高く可愛いお人形さんです。

簡単な粗筋としては、相変わらず雪華綺晶に攻撃されてるうちに、残りのドールがだんだんと集まってきている感じです。
「まいた」ジュンはメグに傷つけられて昏睡していたんですが、「まかなかった」ジュンと巴に助けられました。

ジュンが立ち直るところでの「生きることって、闘うことでしょう」っていう真紅のセリフが効いてました(>_<)
双子人形がどちらも脱落しちゃった(?)から、終わりは近づいているのかなぁ。


一つ気になるのが、鳥海くんというぽっと出のキャラが悪役面していること(-_-;)

彼にも何らかの背景があるといいなぁ。
巴が鳥海くんのことを知らなかったのが伏線だといいのですが。

Merry Christmas


メリクリです(∩∀^)☆


来年のクラス分けをする塾のテストがオワタ\(^o^)/ので←
今日からやっとこさ冬休みです


昨日は十二国記の新刊も買ったし、ローゼンの新刊も買ったし

明日はアオハライドの新刊出るし、すぐに本誌も出ますねー

友達からいくえみ綾のプリンシパルも借りたんで、年末までに読むものに事欠きません(笑)

りぼんスペシャル

りぼスペ買いました(∩∀^)☆

で、一通り読んだんですけど、椎名さんがすごく良かった//

ありきたりなのに、こういう幼なじみ関係の話に弱いんです、私。

あと水純先生の絵が更に進化してて驚きました!
骨皮くんかっこええ


にしても1000ページ超って分厚いですねΣ( ̄□ ̄)

潔く柔く その2

潔く柔く 13 (マーガレットコミックス)潔く柔く 13 (マーガレットコミックス)
(2010/09/24)
いくえみ 綾

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最後まで読み切りました!
オムニバスがきれいに収束していくのがすごく安心する作品でした。
結局最後まで梶間くんが好きだったけどね!

最初禄が出てきたときは、この人がカンナとくっついて大団円だとは思いもしなかったです。(重大なネタバレにつき伏せ)

映画のキャストを考えれば、当たり前だったんですけどね。気づかなかった。
受験生じゃなければ(泣)映画も見に行きたい作品です。

ところで「いくえみ綾」ってペンネームはくらもちふさこ先生の作中のキャラクター名をつなげたものなんですって。
我が家にはくらもち作品がすべてそろっているので、そうウィキでみて急いでページをめくりました(笑)
それでは、勉強してきます

五年分の追憶

魔法使いのあの子のような、金に光る砂時計を手にしたら、私はどうするだろう。


過去の自分に出会わないように、もう一度この五年を過ごすとしたら。


中一に戻って、別の部活に入ってみようか。
それとも、ここは本気で勉学に励んでみるとか。
文化祭も修学旅行ももう一度くり返して。
今とは全く違った人間関係を築いてみるのもよいかもしれない。


でもきっと、帰着点はどれも同じ――五年分の砂が落ちきったときに、そう気づくんだろうな。


まぁいいか。
私は私。


そう思って、砂時計をごみ箱に放り投げるのだろう。

砂は摂理に従い落ちていく。また会おうね、これからさ。
そう心の中で唱えながら。


*彩

潔く柔く

*潔く柔く

潔く柔く 1 (マーガレットコミックス)潔く柔く 1 (マーガレットコミックス)
(2004/11/25)
いくえみ 綾

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友達から借りて読んでます。(テスト中←)

cookieで連載してるのは知ってたけど、いくえみ綾先生は初めて読みました。

オムニバス形式ってかねてから聞いてたんですが、思ったよりも読むのが大変です(笑)

くらもちふさこの『駅から5分』も全貌を理解するのがけっこう大変だったけど、この『潔く柔く』の場合キャラデザの区別がつかないから更に難しい(笑)


初期で死んじゃうハルタって男の子がキーパソンで、友達はそのハルタが一番好きらしいのですが、私は梶間洋希先生の方が好き。


2巻の瑞希との話がストライクでしたσ(∀*)

……うた恋の行成も然り、年下かつ目付きが悪くて、素っ気ない感じのキャラが好きらしい、私は。


まだまだ5巻までしか読んでないんで(全13巻)、続きが気になります~

種村先生新作

新作情報キター!

http://natalie.mu/comic/news/81075

マーガレットで、「猫と私の金曜日」っていう作品みたいです。
一枚絵可愛いなぁ・・・(*^_^*)
やっぱり洋風の絵の方が好きです。

ネットの評判がよかったら、コミックスも買ってみようかと思ってます。

りぼん1月号雑感

とりあえず二周したので、全体の感想。

やっぱり桜姫華伝最終回なのが大きなターニングポイントですよね・・・!
ツイッターとかでも話題になってたし。
種村先生が「りぼんからやめる」ってだけなのに、これだけ話題が集まるのは、やっぱりジャンヌとか満月の人気が本当にすごかったんだなぁということを実感しました。

リツイートしてる人がみんな昔はりぼんっこだったってこと・・・? そしたらすごい。

来月で春田先生も一区切りついちゃうし、再来月の本誌はどうなるんだろう。ここで大物投入?


今月はレンズとかシュガソル、ロマクロみたいな淡々としたのが面白かった印象を受けました。
CRASH!は薄味だったかな。


それと、520円はやっぱり高いと思いました(T_T)/~~~

TRIP TRAP

*TRIP TRAP
TRIP TRAP  トリップ・トラップTRIP TRAP トリップ・トラップ
(2009/12/25)
金原 ひとみ

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金原ひとみさんは初めて読みました。
学校で配布された子育てに関する新聞記事に、金原さんの文章が載っていたので、興味が湧いて読んでみました。

芥川賞受賞作の『蛇にピアス』は読んだことないのですが、この短編集はかなり読みやすい印象を受けました。

旅行をテーマにした私小説みたいな感じで、子育てメインですごくおもしろかったなぁ。
思ったことをただ淡々と描いているだけみたいなのに、どこか印象的なのはなぜだろう。

ビブリア古書堂の事件簿3

*ビブリア古書堂の事件簿
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
(2012/06/21)
三上 延

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月9でドラマ化だそうで……!

栞子さんは黒髪ロングだと思うのですが´・ω・
剛力さんか、そうか……

チェブラーシカへの知識が深まりました(笑)
宮沢賢治の『心象スケッチ』初版の話は「大量に売れ残った」っていう事実しか知らなかったので、面白かったです。

My name is AI 【藍春】

「レッスン始めるよ」

ボクがマスターコースのレコーディングルームのドアを開けると、そこには指導相手である七海春歌が、机に突っ伏して寝ている姿があった。

ため息が自然と出る。
普通に呆れた。

さすがのボクでも、まさか彼女が寝てる確率なんて予想してないよ。

予期せぬ事態はあまり好きではない。
興味深い結果に繋がることもあるけど、そこまでの過程で生じる不確定要素への不安の方が勝ることがほとんどだから。

「はぁ、人と約束してるのに、寝てるなんてありえない」

わざと口に出してみても、春歌の睡眠が途切れることはない。

この状況に対処すべき方法もはっきりと見当たらず、
「しょうがないな……」

気持ち良さそうに眠っている春歌に近づくと、机に置かれた楽譜のラフに目が止まり、手を伸ばした。

「ふーん、前回よりかなり音数増えてる」

そうわざとらしく口に出して、楽譜に見入った。


この後輩には、なんとも言えない光がある、と思う。

それは作曲家としての能力だけでなく、もっと大きななにか。

そこにいるというだけで、何か感じられるものがある。

それは、ショウやナツキのようなわかりやすい才能ではない。

すごく大きなものを内に秘めているのに、それが開花したかと思えば、また隠れてしまうような儚さが春歌にはある。

己の手で無理矢理引き出すには恐れ多いような、かといって少しずつ開いていくのを待っているのは待ちきれないような。

一人の人間に対してこんなにも抽象的な印象を持ったことは無かっただけに、春歌の存在はかなり特別なものとなっている。


『もう少しくらい気が強くないと、この業界では生きていけないのに』


そう思う時点で、ボクは彼女の才能に惹かれてるのかもしれないけどね。それは認めるよ。


そう思索しながらおもむろにページを捲っていると、隣で突っ伏していたハルカがもぞもぞと動き出した。

「……目が覚めた? ハルカ」

そう声をかけると、ハルカはむっくりと起き上がり、トロンとした目をボクに向けた。

「お早う。起きたなら始めるよ。4分24秒もロスしてるんだから」

それでもハルカはまだ意識が覚醒しきっていない様子で、寝惚け眼。


「ほら、今度のコンペの曲仕上げて、」

「……あぁ、藍くんだ」


……藍くん?
ボクの言葉を遮ったハルカの耳慣れない呼称に、ボクの思考が止まる。


しかし、そう口にした本人は、ふわっと眠たそうな笑みを浮かべながら、再び瞼を閉じようとしている。

寝られては困る。
「ハルカ!」

肩を掴んで前後に軽く揺すると、

「うー、なんですか、藍くん……」

またそう口にして、眉をひそめてむずる。
記憶の限りでは、ハルカはいつもボクのことを『美風先輩』としか呼んでいないはずだった。

なぜ突然「藍くん」にギアチェンしたのか……

仕方ないので、今度はハルカの目の前でピシャリと手を叩くと、流石に目が覚めたようで、ハルカは大きな瞳をしばたたかせた。


「わっ、お早うございます、美風先輩」

「……」

ボクは眉間にしわを寄せる。

「え、あ、私ったら約束していたのに寝ちゃったみたいですみません!」

そう言ってハルカは頭を下げるが、問題はそこではない。

「そうじゃなくて」

今度はハルカは可愛らしく首を傾けた。


「?」
「……今、ボクのことなんて呼んだ?」

「え、美風先輩、って」

「その前。寝ぼけて口走った方。普段キミ、ボクのこと『藍くん』って呼んでるね?」


そうボクが口にした途端、彼女は顔を赤く染めて、自らの口を押さえた。

「とっさに口に出すなんて、普段から呼んでる証拠だよ」

「すみません、勝手に……」

ちょっと俯き、

「イヤでしたか?」
それでもそう上目遣いで問いてくる。

「イヤじゃないけど」

けど、何なんだろう。彼女に名前を呼ばれて生じるこの感情は。

レイジに『アイアイ』と初めて呼ばれたときの、言い様のない諦めとはまた違う。

「師弟関係なんだし、ちゃんと上下をつけた方がいいでしょ」

「でも、美風先輩の方が年下ですよ」
ハルカは不満そうに口を尖らせる。

「それはそうだけど……」それを言ったら色々おしまいじゃないだろうか、この師弟関係は。

師匠が年下で、しかもロボットなんて。

「わざわざボクのこと名前で呼ぶメリットはないでしょ」

すると、ハルカは少々思案し、
「先輩のお名前、素敵ですよね」
「ハァ?」

突如誇らしげにそう言ったので、無遠慮な声が出た。

「なんでそうなるの」
「いい名前ですもん」

いい、名前?
名前に良いも悪いもあるのだろうか。
意味不明。

混乱しきるボクを前に、なぜかハルカが勝ち誇ったような顔をしているのが気に食わない。


「素敵な名前だから、私は先輩を『藍くん』ってお呼びしたいんです!」

「……無駄な三段論法だね」


でも、ハルカが自分の名前を口にすると、胸の奥がキュッとなる奇妙な感覚がする。

そういえば、ボクを下の名前で呼ぶのは、唯一博士だけだ。

慣れてないんだ、他人から名前を呼ばれるなんて。


「理解できないね。名前なんてただの符合さ。自分と認識できるものならなんだって同じだね」

「それはそうかもしれませんけど」

ハルカは懲りずに食い下がる。

「音も素敵ですし、中性的なところもお似合いです」
「『あい』なんてよくある名前じゃない。中性的なのはボクが元々そういうコンセプトで作られたんだから、当たり前だね」

「でも、素敵ですって」


名前呼びの方が、仲良くなれる気がするじゃないですか。

そう、ハルカは最後に小声呟いた。

「意味わかんないよ……そもそも、ボクの名前は……」

名前。
人にとって価値あるものという認識はあったけど、それはボクにも当てはまるのだろうか。

「博士が付けられたんですか? それとも社長が?」
「……美風って名字を付けたのは、シャイニング早乙女。藍っていうのは、一応博士」

「一応……?」

首をかしげるハルカに、ボクは口を濁らせる。


藍っていうのは、いつからボクのものだった?

今なら……?



それは、ボクがただの「AI」だったころのお話。

『AI(エーアイ)。どうだい、聴覚を手に入れた気分は』

『わりと想像通りだったから、特になんとも思わないよ』

『つまらないやつだなぁ』
『……強いて言うなら、博士の声音が予想よりも良かったよ。もっとダミ声だと思ってたけど』

『お、珍しくAIが褒めた』
『別に褒めてない』

『まぁいい。AI言語認識システムも良好、っと。』

『ふぅ。色々いじくられて変えられるのも面倒くさいね』

『まぁそれはしょうがない。お前はそういうAIなんだから。強力なバックアップがついたし、きちんと働けるようにならないとダメだろう』

『アイドルねぇ……人工知能にアイドルをやらせるなんて、可笑しなことを思いつく人もいるもんだよ』

『そうだな。……そうだ、昨日そのアイドル様にお前の名前を尋ねられたんだが、答えられなかったんだった。俺としたことがすっかり忘れてた』

『……名前? 誰の?』

『お前のに決まってるだろう。確かに、AIって名前じゃないし』

『……』

『アイドルなのに、名前がないのもあれだろう。いや、それ以前の問題か。とにかく、お前らしい名前ねぇ……』

『別にいらないよ、名前なんて』

『いや、お前がもっと広い世界に出ていくためには必要さ』

『……ボクの、名前』

『んー、ここにきて全く新しい名前にするのもなぁ……じゃあ、「アイ」でどうだ』

『……アイ?』

『AIのローマ字読み。』

『……簡単過ぎない?』

『いいじゃないか。名は体を表すって言うだろう? それに、お前は「アイ」ドルになるんだし』

『なにそれ、言葉遊びのつもり?』

『よし、これからお前はアイだ。よろしくな、アイ』

『……聞いてないし』



「藍っていうのは……初めは、AI―artificial intelligent―の略だったから」
「人工、知能ですか……」
「ボクは所詮は集積回路の塊でしかないからね」

そう言いなしたけど、返事は期待していなかった。

それでも、ハルカは顔を上げる。

「いいですね、『名は体を表す』って言葉」

「え……」

――本当にキミには、予想をいつも裏切られる。


ハルカは穏やかに微笑んだ。
「藍くんはみんなに『愛』されるアイドルですから」
「キミも博士の真似? 愛なんて、知らないよ」

キミと話していると、ついキミの言葉に反抗したくなるときがある。


「そうですか? ……例えば、私は藍くんのこと愛してますよ」

大胆な発言に驚いて顔を見据えると、ハルカはいたずらっ子のように微笑んで、
「だって、藍くんはかっこよくて、厳しくて、でも実はすごく優しい私の大好きな――、先輩ですから」

――ほら、また誇らしげな顔して。

「先輩愛、ね」

あ、わかっちゃいましたか?
ハルカは楽しげに微笑む。
「分かりやす過ぎでしょ」
でも、確かにそれも一種の愛に違いない。


「藍くんのファンの皆さんが、藍くんを応援してくれるのも、寿先輩や黒崎先輩が藍くんに接するのも、みんな『愛』ですよ」

すがすがしいほどにそう言い切るハルカに、ボクの中のモヤモヤも少し消えていく気がした。

「キミって、ぼけぼけなくせに、時々鋭いこと言うよね」

「そうですか?」


なんだ、ボクが探してた「アイ」は、けっこう身近に転がっていたのか。


じゃあ……
「ボクも、キミのこと愛してるよ。――後輩としてね」

ボクがそう告げると、ハルカは驚いたように息を飲んだ。

「藍くんがそんなこと言ってくれるなんてびっくりです……」

「まぁ、ね」

自分がこんな言葉を口に出せる日が来るなんて、キミに会うまでは思いもしなかったのに。

「藍くん?」
ハルカがボクの顔を覗き込む。

そういえば、ハルカはボクのことをすっかり『藍くん』呼びだ。


でも、ボクに名前をもう一度与えてくれたから、そのお礼ということにして、許してあげようかな。

「雑談はここまでにして、レッスン始めるよ」

「ハイ、藍くん!」

君の体温【藍春】

35.5。

ただの装飾の数値。


ボクの中はたくさんの数字で溢れてるから、普段はこんな値なんて意識してはいられない。

でも、君に会ってからだよ。






ハルカ。


彼女の部屋でいっしょに曲を作ってて、空はいつの間にか真っ暗になってた。
出来上がったMP3ファイルを聴き終えてから、イヤホンを外してハルカに声をかけると、返事はない。

ハルカの方に向きなおると、彼女は既にソファーの上で寝息を立てていた。
もう一度名前を読んでみたけれど、ピクリともしない。熟睡しているみたいだ。

今日は一日作曲漬けだったから、ハルカは相当消耗していたんだ。

それを考慮しないで、いい曲ができそうだと熱中していた自分を恨む。


でもこんないいデモを聞かせられたら、触らないまま休むなんてできそうもなかっただろうし……


職業柄、というかボクのプログラミング的に、音楽には関心が強いけど、何よりもハルカとボクの曲、という要素がボクを突き動かす。

彼女の動き一つ一つがボクの感情に作用する、なんてそんなこと今まで全然なかったことだから、始めはボクもものすごく動揺して博士に相談したりした。


でも、博士は
『いやー、それは喜ばしいことだよ、藍』
とか言ってニヤニヤするだけだった。
ムカツクから博士に相談するのはそれっきりやめちゃった。

まぁ後で博士が言ってた意味を自分で気づけたんだから、特に問題はないと思うのだけど。
でも、やっぱり普通の人間に比べたら、遠回りだったかもしれない。


ハルカは子猫のように手足を丸めて寝ていた。
何とも可愛らしいけど、このままソファーで寝てたら風邪を引いちゃうかもしれない。

額に触れても、髪を梳いてもハルカは目を覚まさない。
ボクはハルカの軽い身体を抱き上げた。


ボクの体中のセンサーが反応する。

【36.63】

【ヘイジョウチ+1.63】

わかってるから、黙っててくれないか。




『美風先輩の手、冷たくて気持ちいいです』

ハルカがそう言ったのは、彼女が熱を出したとき、ボクが額に手を当てたときだっけ。



ハルカの安らかな寝息がボクの顔をくすぐる。
肌が触れたところから、ボクはわかっちゃうんだ。

【67 beats per minute】

脈拍なんて、ボクにはない。
あるのは、ヒトを模倣した心音だけ。



「おやすみ、ハルカ」

彼女をベットに横たえて、ボクは部屋を後にする。



外は北風が冷たい。
彼女の温もりが、どんどん逃げていく。

【36.02】

【ヘイジョウチ+1.02】



こんなカラダなんていらないのに。




〈キミトオナジニナリタイ〉





【35.72】

【ヘイジョウチ+0.72】



これ以上君の体温が消えないように、ボクは自分で自分を抱きしめた。

りぼん1月号買った

20121201174338.jpg

買いました~
まだ全部は読んでないです。
スタンクが次回最終回&ついに桜姫華伝が終わってしまいました。

私がはじめてはまった少女マンガは「満月~」だったので、種村先生がりぼんからいなくなってしまうかと思うと、感慨もひとしおです
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